先日食事をしていた時のこと。


食事の最後にデザートとしてメロンが出てきて、僕が同行者に
「メロンは好き?」と聞いたところ、同行者がこう答えました。
「うん、好き。メロンを半分に切って種をとったところにブランデーを
 染み込ませて、スプーンで食べたのもおいしかったよ。」
「…えー!!」


世の中にはそんなおしゃれなメロンの食べ方があるのですね。
どこでそんな料理が出てきたのか聞いてみると、ホテルとのこと。


そもそも四分の一カットのメロンにすら出会う機会のない僕の人生、
二分の一カットのメロンに巡り会うことなど望むべくもありません。
ましてや、メロンとブランデーの大人オサレコラボレーション。


参りました。


二年ほど前に生ハムメロン、生ハム桃をレストランで初体験したのですが、
「生ハムを メロンにのせて 食べたから 七月六日は メロン記念日
なんて言ってる場合ではありませんでした。


俵万智つんく♂もびっくりです。
あ、いや、つんく♂はもしかしたら食べたことがあるかもしれません。


社会には、自分の力では如何ともしがたいヒエラルキーという名の
見えないガラスの天井があることを痛いほど思い知らされました。


「天は人の上に人をつくらず」と言った福沢諭吉の言葉も疑わしいものです。
ひとつここは文句でも言ってやろうかと財布をのぞきこんだのですが、
諭吉様は一人もいらっしゃいませんでした。英世様しかいらっしゃいません。
どうやら僕はまだ、物申すそのステージにすら立てていないようです。