野中広務 差別と権力 (講談社文庫)

野中広務 差別と権力 (講談社文庫)

野中広務が冷徹なマキャベリズムと弱者に寄り添う視点を同時に持つ人物である
ことが伺えます。また、彼は部落出身者への差別の解消を目指しながら、逆にそれを
利権として利用しようとする人たちに対して厳しい批判を投げかけています。


麻生太郎野中広務に対して向けられた差別発言のエピソードも記載されており、
三世議員である麻生太郎被差別部落出身である野中広務の対照的な出自、そして
政治家としての振る舞い方についても目を向けさせられます。